インターネット環境確保―ホームページを公開するために必要な4つのインターネット環境
ホームページを公開するために必要な4つのインターネット環境
ホームページ作成を全て業者に任せっきりの会社では、Webサーバーをどうやって確保してるのかについてさえ無自覚であることはもちろんのこと、そもそもホームページにはWebサーバーが必要であることさえ知らないことも多いようです。
したがって、当然、ホームページの更新の仕方など分かろうはずがありません。
しかし、SEO対策などはインターネット環境を確保する段階からすでに始まっています。
また、ホームページ公開に原則として必須である固定IPアドレスが取得できるのか、あるいは取得できたとしてその価格は、という問題はプロバイダで決まります。
ただ、インターネットが普及している現在ではほとんどの会社ですでにプロバイダとは契約済みですので、ここでは、プロバイダ以外のホームページを公開するために必要なWebサーバー、独自ドメイン、グローバルIPアドレス、DNSサーバーという4つのインターネット環境の要素について概説します。
インターネット環境はこの4つの要素の組み合わせで決まると考えれば分かりやすいのではないかと思います。
自社がどういうインターネット環境なのかは最低限押さえておきましょう。
Webサーバー
Webサーバーとは HTML文書や画像、スクリプト、CGIなどのプログラムなどホームページに必要とされるファイルを保存しておき、クライアントPC の Web ブラウザからの要求に応じて、ネットワークを通じ、これらの情報を送信・実行するパソコンのことです。
簡単に言えば、Webページ(ホームページ)を閲覧させるサービスを提供するパソコンのことです。
インターネット環境をどうやって確保するのかと考える場合、まずこのWebサーバーを自分 or 自社で準備するのか、あるいは(有料または無料で)レンタルするのかという判断をしなければなりません。
これは、非常に大きい問題だと思います。
Webサーバーを自営すれば、自由度が高いという大きなメリットがある反面、専門知識を要すること、運用管理に手間がかかることのほか、特にHDD(ハードディスクドライブ)などの障害のリスクも負うことになります。
その意味では、Webサーバーを「アウトソーシング」してしまった方が安心と言えるかもしれません。
また、自営サーバーの電気代以下でレンタルもできるところもあり、この場合は価格的にもメリットがあります。
しかし、ホームページを利用したビジネスを長期間にわたり、継続的に行っていくためには、やはりWebサーバは自分 or 自社で確保しておいた方がいいような気がしています。
後で述べるDNSサーバやメールサーバなど、データが問題とならないようなサーバは、リスク管理の意味からどんどんアウトソーシングした方がいいと思うのですが、ネットビジネスに肝心要のデータ(コンテンツ)やサイトに関する各種設定などが保存されているWebサーバだけは別問題です。
仮に、将来的にレンタルサーバに何らかの不都合(機能やスペック、あるいは倒産のリスク)が生じた場合、サイトが充実していればいるほど、にっちもさっちもいかなくなるのではないかと思います。
※苦労してサーバを移転することができても、その間のブランクは大きな損失です(インデックス消失のおそれなど)。
独自ドメイン
Webサーバーが確保できたら、次に独自ドメイン(URL)を取得するかどうかを決定しなければなりません。
独自ドメインとは、http://△△△.○○○○.com/の ○○○○.comの部分を言います。
なお、△△△の部分をサブドメインと言います。
独自ドメインの取得はホームページ公開に必須ではありませんが、会社の顔ともなるので取得すべきでしょう。独自ドメインを使用したホームページを持つことでそのホームページの信頼感を高めることができます。
ただし、ドメイン名を決定する場合には慎重に決めましょう。プロバイダやレンタルサーバーを変更することはあっても、ドメイン名はよほどの事情がない限り、変更することはないからです。
契約しているプロバイダやレンタルサーバー会社(Webサーバーをレンタルする場合)が独自ドメイン取得のオプションサービスを提供していることも多いのですが、一般に価格は高めです。
専門のドメイン業者から独自ドメインを取得することをお勧めします(業者により価格は大きく異なります)。
グローバルIPアドレス
独自ドメインを取得したら、次に固定のグローバルIPアドレスを取得する必要があります。
※Webサーバーの確保においてレンタルサーバーという方法を選択した場合には、レンタルサーバー自体がすでに固定IPアドレスを取得しているので、この問題を考慮する必要はありません。
このグローバルIPアドレスとは、インターネット上のコンピュータ1台1台に割り当てられた番号のことで、インターネットに参加しているパソコン(あるいはルータなど)には必ず割り振られています。
つまり、プロバイダと契約してインターネットに接続できているということは、きちんとIPアドレスが割り振られているということになります。
ただし、グローバルIPアドレスには、動的IPアドレスと固定IPアドレスの2種類があります。
このうち動的IPアドレスとは、接続ごとにIPアドレスが割り振られるため変わることがあるIPアドレスのことで、個人の場合は動的IPアドレスであることがほとんどです。
しかし、ホームページを公開するにはIPアドレスが変更しない固定IPアドレスを取得する必要があります。
そして、固定IPアドレスは原則として契約しているプロバイダを通じて取得する必要があります。
※Yahoo!BBでは、固定のグローバルIPアドレスを付与するサービスは現時点(2006年12月)でないので、固定IPアドレスを取得することはできません。
かつて、固定IPアドレスを取得するのは企業がほとんどでした。それをいまだに引きずっているせいか、いまだ高い値段設定のプロバイダもありますが、今ではかなり安くなり、個人でも十分に取得できる価格となっています。
プロバイダによっては(例えば、ASAHIネットなど)、無料で固定IPアドレスをサービスしてくれるところもあるくらいです。
なお、実際のところ、動的IPアドレスではあっても、DynamicDNS(ダイナミックDNS)サービスを利用することで、ホームページを公開することは可能なのですが、安定性という点でビジネスで使用するのはあまりお勧めできません。
DNSサーバー
DNSサーバーとは、先のドメイン名とIPアドレスを対応させるサーバーのことです。
独自ドメインと固定IPアドレスが取得できたら、最後に両者の対応付けをしてくれるDNSサーバーを確保する必要があります。
※Webサーバーの確保においてレンタルサーバーという方法を選択した場合には、レンタルサーバー会社自体がDNSサーバーを確保してくれているので、この問題を考慮する必要はありません。
DNSサーバーの場合もWebサーバーの場合と同様、自営するのか、アウトソーシングするのかという2つの選択肢があります。
ほとんど場合が、アウトソーシングです。
通常は契約しているプロバイダのDNS運用代行サービスを利用することになるかと思いますが、DNSサーバー専用のレンタルサーバー会社もあります。
次ページ(インターネット環境を決定するためのフローチャート)では、いま解説しましたこれら4つのインターネット環境の要素の関係をフローチャートにしてまとめ直してみます。


